灰色の朝のモノローグ

からっぽになって、それでまた寝るの。おやすみなさい。

SF初心者の私でも読める『発狂した宇宙』はいろいろと面白い。

たまたま手にとったら表紙が気になった本。『発狂した宇宙』というタイトルとその絵から、もしや今まで避けていたあのジャンル・・?とまさにその通りのSFでした。でも見た目がなんとなく気になったし、せっかくだからこの際読んでみました。

SFと聞いて思い浮かぶのはスターウォーズくらい。それも名前だけ知ってるくらいで、内容は知らない。それくらい興味の無いジャンルでしたがなんとか読み終えました。いや、”なんとか”ではないですね。思ってたほど苦じゃなかったし、むしろ予想してたより面白かった。なにより古いものにしては読みやすかったかな。

部分部分にカタカナが連ねてあったところには読むのに結構苦労しましたが・・。

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今まで意識したことなかったけど、カタカナの文って読みづらいんですね。これはこの本を読んでて気付かされたこと。後半はこのカタカナが並んだ文がそこそこ出てきて、なかなか進まず結構読むのに苦労しました。でもそこだけであとは先が気になってサクサク。

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もと住んでいた地球から突然別世界にいた一人の男。一見同じような所なのに、全く違う所。なぜそこにいるのか、どうしたら帰れるのか。そんな何もわからない世界で指名手配され、追われる身となった。

そんな場所でヘマを繰り返し後悔ばっかりしている主人公と、都合よく展開されていく話には突っ込みどころも多い。賢いように思われるこの男だけれど、なぜそこでそんなヘマをするのか。この賢さと、ここぞという時にやらかす鈍さ。これはテレビドラマでも何度か目にするちょっとイラッとするパターン。海外ドラマ、”プリズン・ブレイク”の主人公が草原みたいな所で走って逃げていたら、なぜか何もない所でコケるシーンを思い出しました。あの時もなんでそこでコケるんだ・・と、ちょっとイラッとしましたね。でもそこが面白さでもあるのはわかってます。

まぁそんな所があるのもこの本の楽しみ方の一つなのかもしれない。。と思いながら読んでました。

  私みたいにSFが苦手な人も多分これは読めるんじゃないかな。この作品は結構古いけど、最近のものだとどうなんだろう。また表紙が気になったら買ってしまうかもしれません。

発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF (222))

発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF (222))