灰色の朝のモノローグ

からっぽになって、それでまた寝るの。おやすみなさい。

漫画

「人間失格」をまんがで読破してみた

太宰治の作品はいくつかあり、その中でも有名なのが「走れメロス」や「人間失格」。殆どの人は内容はともかくそのタイトルは聞いたことがあるはず。「走れメロス」は小学生の授業で習った記憶がある。 それくらい知る機会がある。にも関わらず、私は「人間失…

1970年代のあのキラキラの可愛さに気がついた!

漫画をあまり読まない私ですが、本屋へ行くと時々漫画が気になるときがあります。というのも、その華やかな表紙が目についたからなんですが。そして無性に読みたくなる。そういう時はいつも何か買おうかな~と思うのですが、でも一体何を買えば・・と悩むも…

代表作ともいわれる岡崎京子の『リバーズ・エッジ』がジワジワ来る

街には河がある。河口にほど近く、そしてそれは工業・生活廃水を含み澱んで臭い。 学校があるのはその河沿い。そこに通う彼ら、彼女らの物語。 コスメ、タバコ、薬。退屈と嫉妬といろんな欲望の中で生活している。 河原にある地上げされたままの場所には猫の…

美意識もほどほどに!やり過ぎは破滅へ向かう

前回記事にした漫画『pink』に続き今回も同じ著者から、漫画『ヘルタースケルター』です。 表紙からして存在感あります。なにしろ裸の女性の絵。それも結構大きめで、表紙を描こうにもエロスすぎて断念。なので挿絵の中から選んで描きました。どれも味があっ…

岡崎京子の漫画『pink』は独特だけど、どこか身近にも感じる世界が広がっている

ヘルタースケルターというと、少し前に映画化されて知っている人も多いともいます。 著者は岡崎京子。他にも幾つか作品がありますが、そのうちの一つ『pink』という漫画を読んでみました。 ヘルタースケルター同様、エロスと独特のキャラ設定。どこかサッパ…

サスペンス漫画『ウツボラ』はまさにサイコ。女の執念を感じた!

暗くてドロドロしたねじれた世界。誰が誰で、何者なのか。 謎の女と小説家の男がひとつの小説を接点に密会し、たどり着いたのは もう一人の女の思惑。 この二人の女は顔がそっくりだった。 どうしてそうなったのか、なぜそうなのか、次から次に疑問が沸いて…

女子目線で描かれた戦争もの漫画『cocoon』は柔らかな絵で女性でも手に取りやすい一冊

もし自分が繭だったらこんな世界には出てこないだろう。(中略) 誰も死にたくなんてなかった。 女の子が死体の中で立ち尽くしてそんなことを思ってる。 死ぬことを割り切れるひとなんてそうはいないはず。 銃弾が飛び交うなか、死ぬかもしれない恐怖は想像…