灰色の朝のモノローグ

からっぽになって、それでまた寝るの。おやすみなさい。

怪談話などをまとめた『小泉八雲集』がちょっとした合間にちょうど良い!

子どもの頃は日本昔ばなしが好きでよく見ていました。今もその手の話は面白いので好きです。

小泉八雲集はそんな日本の昔の話をまとめてあります。 

知らないものが結構あり、よくある展開でも目新しさで面白く感じました。

一つの話が短くて手軽に読めるし、ちょっとした時間がある時の暇つぶしにはちょうど良い。

耳なし芳一や雪女は懐かしかったですね。ろくろ首はなぜか夏の妖怪のイメージがあって、それ以上は何も知らなかったのですが。。ちゃんとした話があったとは知りませんでした。

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怪談話とはまた別に『知られぬ日本の面影の中』の一つ、「日本の微笑」というのがあります。これは日本人と外国人(ここではイギリス人があげられている)の慣習などの考え方の違いを比較し、日本人の微笑みの意味を追求し解釈している。

日本人は話しかける時もその他でもニコニコしている。一方、イギリス人は話しかけられてもニコリともしない。これはもちろん、どちらも悪意があるわけではない。しかし、慣習や動機を自分たちを基準に考えてしまいがち。それによって、日本人の微笑は相手にとっては人を軽蔑している、真面目でない、軽いなどと評価される。逆にイギリス人の真顔は重々しく無愛想、怒り顔といった、感じが悪いというように受け取ってしまう。

そういった民族の違いから生じるいざこざや、日本に焦点を当てて解説しているこの話。今の時代はこの時とはすこし変わって、必ずしも当てはまらないのかもしれないけれど、日本人についての解説はなかなかおもしろかったです。

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さて、この『小泉八雲集』の著者である小泉八雲は、ギリシア生まれでイギリスとフランスで教育を受けた人。アメリカで新聞記者を務めた後、来日。そこで小泉セツという女性と結婚してラフカディオ・ハーンの名を小泉八雲に改名。

名前からして日本人だと思ってました。有名な方みたいなので、知っている人からすれば、何を今更・・といった感じでしょう。

慣習、民話や伝説など、日本人以上に日本を知り、それを世界に紹介しているのだから凄いですね。私も楽しませていただきました。

それにしても今回私の描いた表紙の絵。いつも以上の出来の悪さにがっかりしています。ほんとはもっと細やかに描かれているのですが、私のような素人の腕では再現出来ませんでした・・。

文章もそうですが、絵も上達しなくて悲しい。。とはいえ、絵の勉強をしているわけではないので当たり前といえば当たり前ですね・・。

小泉八雲集 (新潮文庫)

小泉八雲集 (新潮文庫)