美意識もほどほどに!やり過ぎは破滅へ向かう
前回記事にした漫画『pink』に続き今回も同じ著者から、漫画『ヘルタースケルター』です。
表紙からして存在感あります。なにしろ裸の女性の絵。それも結構大きめで、表紙を描こうにもエロスすぎて断念。なので挿絵の中から選んで描きました。どれも味があって、色使いがすごく綺麗。カラーだと迫力ありますね。もちろん、全部がカラーではないですよ。一部です。
映画化されて気になっていたし『八本脚の蝶』にも登場したので、これは読んでおかなければと思いました。
ちなみに『八本脚の蝶』の記事はこちら。
女性のほとんどは美の追求をしているものだし、それが化粧だったり整形だったりそれぞれ。ヘルタースケルターに登場するリリコもその一人。ただそれがいきすぎているだけ。
究極の美を手に入れてのし上がったら、あとは落ちていくだけ。消えるときもただ消えるのではない。神話と伝説の存在になって終わる。
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この行き過ぎた世界観は、やっぱり岡崎京子だからこそと実感。
度の超えた美の追求、徐々に壊れて周りを巻き込んで展開されていくストーリーは危険な香りがしました。
この漫画を読んだあとにhuluで映画を観賞。ところどころ変更されているものの、ほとんどはそのままの内容。ただ、本だとリアルに描かれてる部分が映画だとカットされている所もありました。例えばエロスの部分。もちろんそのまま映像化したら、それはアダルトなものになってしまいますからね。当たり前です。別にそれを見たいというわけではなくて、それがダークな世界の一部だから、ないと物足りなさも感じたということです。
それにしても、今回の絵は時間がかかりました。。
絵を描くって難しいですね・・。