サスペンス漫画『ウツボラ』はまさにサイコ。女の執念を感じた!
暗くてドロドロしたねじれた世界。誰が誰で、何者なのか。
謎の女と小説家の男がひとつの小説を接点に密会し、たどり着いたのは
もう一人の女の思惑。
この二人の女は顔がそっくりだった。
どうしてそうなったのか、なぜそうなのか、次から次に疑問が沸いてきた。
ある時一人の女性が飛び降りた。高層ビルの上から。
比較的まともに残ったのは下半身だけ。
この女性は絶望を感じたからというよりはもっと複雑な、理解し難い感情から命を絶って、そして想いを残した。
この女性からすべてが始まる。
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顔がそっくりな二人女性と小説家の男の3人をメインに、取り巻く周りの人々。
刑事に編集者。どのキャラクターにもそれぞれの思惑があって、そして謎を追いかける。
複雑だけど、単純な世界。
単純な世界だと気づいたのはもちろん最後の方。
ずっともやもやしていた、顔のわからない女の死体の存在がわかった時のすっきり感は気持ちが良かった。
小説家の男の前に現れた女が何者なのか、その二人の関係がどう展開していくのか、気にしながらクライマックスに向かっていくのも良かった。
ところどころ官能的なシーンもあって刺激的。
その官能さがどろどろした女と男をイメージさせるので、エロいというよりはダークな世界観。
絵の感じもサスペンスにあってる感じです。可愛すぎないきれいな感じ。
謎解きは苦手。
だからサスペンスはほとんど読んだことがなかったけど、すんなり受け入れられた。
漫画だから見てぱっとイメージできるのが私には合ってるんだと思います。
小説は難しいです。あれなんだっけ?っと前に戻ろうとしても、字が並んでいるからどこだどこだと苦労し、そして時間がかかって疲れる。
複雑過ぎるとわけがわからなくなる、登場人物が多くてごちゃまぜになってくる。
これが苦手の理由です。
容量が悪いということですね。
小説じゃなければ楽しめるのになぁ。
以前、宮部みゆきの小説に2冊挑戦するも苦労。世界観を楽しみきれませんでした。
ジャンル的な問題で楽しめないのかと思ったけど、テレビでドラマ化されるとこれが面白い。
ただ単に”小説”が苦手なだけなようです。
サスペンスは面白いけど、苦手ジャンルでもある・・。
苦手意識がまだあるので今のところ漫画に留めておくことにします。
ラノベの軽いサスペンスものから徐々に入っていって、慣れてきたらいかにもな小説のほうもいずれ楽しめたらいいなあ。
宮部みゆきの本も楽しめる時がきますように。
小さな目標です。