灰色の朝のモノローグ

からっぽになって、それでまた寝るの。おやすみなさい。

奇跡と絆の物語『モーテ -水葬の少女-』は水のようにサラサラと読めるラノベ

奇跡の話ってとても癒される。

奇跡なんてほとんど起きないものだからこその奇跡。

だからたとえ本の中でも奇跡が起きると気分がいい。

  

一人ひとりのキャラクターそれぞれが辛い現実があり、不幸が不幸を呼ぶような絶望の中。

若いうちに自殺するという数万人に一人が発症する奇病のせいで、暗く濁った世界が存在した。

人身売買や収監施設。

当事者だけでなく周りをも不幸にする病。

そしてある少女もその奇病と診断された人のうちの一人。

そんな少女の恋の話でもある。

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口下手だけど純粋な一人の青年を好きになり、お互いが惹かれ合い、最後まで一緒にいると約束するほど、強い絆で結ばれた。

しかし、奇病によって二人は離れてしまう。絆が強いだけに辛く、だけどどこかで希望を持ち続けた二人。

もどかしくて切なくもあって、そして幸せを願いたくなる、そんなストーリーです。

 

またまた内容を見ずに表紙で購入。

見た目で購入したのはここ最近では華鬼の次かな。

だってイラストレーターが同じなんだから仕方ないんです。

本をパラパラとめくってまず絵を見て楽しむ。

ネタバレとかそんなのは気にしません。

いつもそうやって楽しみます。

だからいつも絵でこのキャラはこんな感じかな~とだいだいの予想がつきますが、『モーテ ー水葬の少女ー』は全然内容にたどり着きませんでした。

タイトルだってなんのことやらといった感じ。

死んで水に流される少女の話なんだろうか・・と。

裏のあらすじを読むこともせず読書する。

始めは、暗い話なんだなぁと思ってました。しかもキャラクターたちに謎が多くて気になる気になる。。

最初に絵だけみてただけに、さらにごちゃごちゃしてきて、展開がどうなるのかわからない。

恋の話なんだってわかったけど、どうも思ってる感じではないきがしてきて、やっぱりわからなくる。

途中から視点が切り替わり、あぁこうゆうことかと大体を把握し、そしてどうなるのかと展開を待つ。

そうしてさらさらと読み終えた。もちろんいい意味です。

小難しくて時間がかかるかかるかと思ったけど、読みやすい。

切なくなくもなれるし、奇跡という気持ちよさも味わえました。

 ちなみに作者は『ファタモルガーナの館』というパソコンゲームのノベライズをした、縹けいか氏。

モーテ ―水葬の少女― (MF文庫J)

モーテ ―水葬の少女― (MF文庫J)

 

 

『華鬼』はシンデレラ・ストーリーに憧れるこじらせ女子におすすめしたいラノベ

本屋に行ったら華鬼が置いてあった。

特に決まったものがないときは表紙で選んで買ってます。

見た目から入るならこれは掴みがいい。

ちなみにイラストを描いてるのはカズキヨネさん。

この人を知ったきっかけはhuluで配信されてた薄桜鬼というアニメ。

そんな理由で買ったはいいけど、1巻だと思ってたのが開けたら番外編だったなんて。しかも4巻まである。

その時三冊まとめて買ったから、手元には番外編、2巻、3巻という状況。

本来なら4巻のあとに番外編が続くんです。

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出かけては近くの本屋を覗いてみたものの、ない・・。

まぁ数年前のだから仕方ないですね。

そして結局数ヶ月後に1巻と4巻をネットで購入。

無駄に長い間揃ってた3冊。

だけどようやく揃った!

長いことお預け状態だったので期待も込めて読んでみました。

率直に、読んだ感想は”面白かった”です。

いじめられっ子で冴えないヒロインだけど他人とは違った存在。

違ってるがゆえにいろんな苦悩がある。

16歳になったら迎えに来る鬼に連れられてやってきたのは、イケメン揃いの鬼がいる学園。(人間もいる)

結婚相手がその学園の生徒会長&鬼の頂点にたつ者。

最初はヒロインに対して殺意に満ちていた結婚相手が、次第に優しさが垣間見えるようになり、守ってくれるようになる。

妊娠、出産でハッピーエンド。

ここまでが4巻。

番外編はその子どもがメインの話です。

ざっとおおまかにいうとこんな感じです。

強くてたくましいイケメンが自分の結婚相手なわけで、更にその王子様に従えてる数人のイケメン鬼にまで求愛されるなんて、まさに逆ハーレム状態。

読んでる途中で、感情を表に出さない冴えないヒロインだったはずなのに、結構モテる要素があって、男性陣もそりゃあ守りたくなるよ~と思ったのを覚えてます。

 

 シンデレラストーリーは女子には憧れですからね!

うんうん。

そんな夢のようなお話です。

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そもそも、ほとんどの生物はより優れた子孫を残そうと強い相手を選ぶわけですから。

人間だって同じ?例外はあるかもしれませんが、惹かれてしまう人が多いんじゃないでしょうか。

強くて逞しくて地位も権力もあるイケメンって・・ずるい。

実際にそんな人と普通に暮らしてて出会うことなんてまずないですから、本の世界で”理想”を感じて満足するんです。

ハードルの高い理想は現実じゃないってわかってます。

現実で選ぶ相手が地位も権力もなかったとしても、それはそれで良い。

目に見えるプラス面の他に、無意識に遺伝子的なもので自分が惹かれたのかもしれない・・。

そう思うとなんか運命を感じるわけです。

運命・・・。

・・・。

・・・って何。。

華鬼 (レガロシリーズ)

華鬼 (レガロシリーズ)

 

 華鬼2 (レガロシリーズ)

華鬼3 (レガロシリーズ)

華鬼4 (レガロシリーズ)

華鬼 終焉とはじまりの乙女 (レガロシリーズ)